緑が深い山間の道、山頂からの展望、起伏にとんだコースで季節ごとの情景と静なドライブが楽しめます。
峠道は土砂崩れによる通行止め、冬は降雪でアクセス難な道もあるので、道情報をチェックしてお出かけください。
★=句碑のあるポイントです。写真はクリックすると大きな画像で見られます。
往路コース
道幅が狭く交通量が比較的少ない峠を行きます。
伊那市街→伊那市新山→新山(にゅうやま)峠→★駒ヶ根市中沢→★折草(おりくさ)峠→中川村四徳→陣馬形山→中川村市街
★駒ヶ根市中沢:蔵沢寺
★折草峠:峠頂上
*駒ヶ根市中沢:井月研究家下島勲(空谷)の出身地。下島勲は井月の良き理解者でした。芥川龍之介は主治医だった下島勲を通じて井月を知りました。蔵沢寺所在地、句碑には「駒ヶ根に日和定めて稲の花」が刻まれている。
*折草峠:井月が好んで歩いたといわれる峠、頂上の四徳には井月の句碑があります。
*陣馬形山:折草峠のすぐ西、伊那谷の風景を一望出来ます。
復路コース
中川村からR153を使って駒ヶ根へ。駒ヶ根にも井月の句碑があります。帰り道は火山峠を通って伊那へ戻ります。
中川村市街→(R153経由)→★駒ヶ根市→★駒ヶ根市東伊那→★火山(ひやま)峠→伊那市春富→伊那市へ
★駒ヶ根市:高原エリアの光前寺、駒ケ池畔(真筆ではない)
★駒ヶ根市東伊那:伊那森神社
★火山峠:山頂付近駒ヶ根側(真筆ではない)、芭蕉の句碑と隣接。
*自然園の柵の中にあり句碑へのアプローチは難しい。石碑には「降るとまで人には見せて花曇り」が刻まれている。
旅のポイント
情緒ある峠
新山峠、折草峠、分杭(ぶんぐい)峠、中沢峠、火山峠、杖突(つえつき)峠、金沢峠、そして峠にはまれと言われる人名が由来の権兵衛(ごんべえ)峠、峠の名前には実に情緒があり、井月が歩いた当時と現代が交差する場所のように感じます。
峠の表裏理論
峠の道は頂上を境に一方は急で曲がりくねっている、一方は比較的なだらかという私なりの解釈。そう考えると新山峠も、折草峠も、火山峠も確かに。正しい理論は民俗学者、柳田国男の著書「秋風帖」をご覧ください。