井上井月顕彰会会長の北村皆雄氏がプロデュースした映画『鹿の国』の大ヒットを記念し、3月29日(土)~5月9日(金)まで
ポレポレ東中野にて同氏が代表を務めるヴィジュアルフォークロアが製作した関連作品が一挙上映されます!
「ほかいびと 伊那の井月」も上映されます。
《諏訪、生き神、供犠》をキーワードに、
『鹿の国』プロデューサーの北村皆雄、監督の弘理子がこれまでに制作した作品を週替わりで公開!
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チケットの予約は3日前よりポレポレ東中野ウェブサイトにて!
※「鹿の国」も同時上映!
【第1週】3/29(土)~4/4(金)
13:50~
「鹿の国」(98分)弘理子監督
15:50~
「チロンヌプカムイ イオマンテ」(105分)北村皆雄監督
【第2週】4/5(土)~11(金)
9:50~
「鹿の国」(98分)
11:40~
「ほかいびと 伊那の井月」(119分)北村皆雄監督
【第3週】4/12(土)~18(金)
13:40~ 「倭文 旅するカジの木」(119分)北村皆雄監督
16:10~ 「鹿の国」(98分)
【第4週】4/19(土)~25(金)
18:00~ 「倭文 旅するカジの木」(119分)北村皆雄監督
20:20~ 「鹿の国」(98分)
【第5週】4/26(土)~5/3(金)
※時間未定
「諏訪の御柱 平成四壬申年・上下社総集編」(60分)北村皆雄監督&「インドラ・ジャトラ~ネパールの女神と柱立て~」(42分)北村皆雄/弘理子共同監督※2本立
「鹿の国」(98分)
【第6週】5/3(土)~5/9(金)
※時間未定
「デヴォキ~神に捧げられた女たち~」(76分)弘理子監督
「鹿の国」(98分)
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以下、上映6作品詳細のご案内です。是非この機会にご高覧下さい!
◉チロンヌㇷ゚カムイ イオマンテ(北村皆雄監督/2021年)
3/29(土)~4/4(金)上映
1986年、北海道・屈斜路湖を望む美幌峠で75年ぶりに行われたアイヌ民族の「チロンヌㇷ゚カムイ イオマンテ(キタキツネの霊送り)」の一部始終を記録。狩猟民であるアイヌの伝統的な考えでは、動物は自らの肉や毛皮をみやげにして人間の国へやってくる。人々は、キタキツネをわが子のように育てると、祈りを捧げ、歌や踊りで喜ばせ、みやげを背負わせて神の国へ送る。不正出の伝承者・日川善次郎エカシの渾身の祈りの言葉を『ゴールデンカムイ』アイヌ語監修の中川裕氏が全訳!
【語り】豊川 容子
【音楽】豊川 容子+nin cup
【司祭者】日川 善次郎エカシ
【企画・スチル】堤 大司郎
【監修・カムイノミ対語訳】中川 裕
【制作】三浦 庸子
◉ほかいびと~伊那の井月~(北村皆雄監督/2011年)
4/5(土)~4/11(金)上映
芥川龍之介や種田山頭火、金子兜太らが高く評価した俳人・井上井月(いのうえ・せいげつ)。幕末から明治にかけて30年間、信州伊那谷を放浪し、一宿一飯のお礼に俳句を残し、やがて野垂れ死に同然に死んだ。その生涯をドキュメンタリーとフィクションで描く。舞踊家・田中泯が井月を演じると同時に、ゆかりの地を訪ねる現代の旅人となることで、井月の謎めいた生涯が次第に実体化していく。
監督 北村皆雄の故郷・伊那谷の人々が80年をかけて採集した1800句をもとに、彷徨える井月の魂を田中の身体に憑依させるが如く完成させた。
語りは樹木希林。音楽は現代音楽の一柳慧。
【主演】田中 泯
【語り】樹木 希林
【音楽】一柳 慧
【衣装】山口 源兵衛
【制作】三浦 庸子
【制作実行委員長】堀内 功
◉倭文(しづり) 旅するカジの木(北村皆雄監督/2024年)
4/12(土)~4/25(金)上映
日本神話に登場する幻の織物〈倭文(しづり)〉。
その白さは光の象徴とされ、邪悪なものを祓い、身体を護る神聖な力を持つとされていた。〈倭文〉の力の源はどこにあったのか。
謎を解く鍵は、衣服の始源を担った「カジの木」が握る。中国南部を原産とするその木のルーツを遡り、台湾、インドネシアのスラウェシ島、南太平洋パプアニューギニアへ。さらに日本各地に倭文の痕跡を求めると、古代国家の重要な謎が明らかになっていく。諏訪大社の御神紋も「カジ」である。現代の織物作家たちは〈倭文〉の創造的復元に挑む。古代の日本人が衣服に込めた力を探る知的好奇心に溢れたドキュメンタリー。大駱駝艦を主宰する麿赤兒とアーティストのコムアイが謎めいた日本神話を再現するシーンに登場。モデルの冨永愛が〈語り〉を務めた。
【神話出演】麿赤兒+大駱駝艦、コムアイ
【倭文制作】山口 源兵衛・石川 文江・西川 はるえ・妹尾 直子
【音楽】渥美 幸裕
【制作】三浦 庸子
【語り】冨永 愛
◉諏訪の御柱 平成四壬申年・上下社総集編(北村皆雄監督/1992年)
4/26(土)~5/2(金)上映
※「インドラ・ジャトラ~ネパールの女神と柱立て」と2本立て上映!
七年目毎の寅申年に巡りくる長野県諏訪の「おんばしら」は、16本もの巨木を切り出し、曳きおとし、荒ぶる山の大木を里に下ろして神にする壮大な儀式だ。そのスケールといい、参加人数といい、歴史、伝統の深さ、勇壮さ、荒々しさ、あでやかさからも、世界最大の柱立て祭りといえる。その御柱祭の祭暦の始まりから、一連の神事、行事の全てを3年にわたって記録。その全容をとらえた。
【監督・構成】北村 皆雄
【撮影】明石 太郎・森 照道・村口 徳行・柳瀬 裕史・柿木 喜久雄・桜井 勝之
【学術協力】諏訪市博物館・田中 基
【制作】三浦 庸子
【ナレーター】小松 方正
◉インドラ・ジャトラ~ネパールの女神と柱立て(北村皆雄&弘理子監督/1991年)
4/26(土)~5/2(金)上映
※「諏訪の御柱 平成四壬申年・上下社総集編」と2本立て上映!
インドラ・ジャトラとは、天空を支配するインドラ神(帝釈天)を祀る大祭である。毎年雨期明け間近の9月に行われる。この祭にはインドラ神信仰の他、山から曳いてきた巨木を立てる儀式、シヴァ神の憤怒の姿を表すバイラブへの信仰、少女の生き神クマリの山車巡行、死者儀礼などの要素が複雑に絡み合い形成されている。ネパールの信仰、歴史、造形さらには王権など様々な背景の集約が見られるインドラ・ジャトラ。本作はそれまで記録されていなかった聖なる柱の切り出しの儀礼を始め、9日間にわたる祭りの全容を記録した。
【監督・構成】北村 皆雄・弘 理子
【撮影】明石 太郎・桜井 勝之・村口 徳行・D.バスネット
【監修・学術協力】石井 溥(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授)・寺田 鎮子(ネパール研究家)
【ナレーター】小林 清志
【制作】三浦 庸子・北村 皆雄
◉デヴォキ~神に捧げられた女たち~《劇場版》(弘理子監督/1992年・2019年)
5/3(土)~5/9(金)上映
ヒマラヤ山麓に残るデヴォキと呼ばれる女性たちの記録。
ヒンドゥー教のドゥルガー女神を篤く信じるこの地方では、さまざまな祈願の代償として幼い少女を寺院に捧げる習慣が残されていた。少女たちは神の妻とみなされ世俗的な結婚は許されず、数奇な人生を送ることとなる。ネパールの研究者との2年にわたる調査研究に基づいた貴重な記録映像であり、
いにしえの寺院娼婦を伝える彼女たちの姿を通して、ネパール社会のタブーに切り込む問題作である。
未公開カットを追加した劇場版で公開。
【監督】弘 理子
【撮影】R.バスネット・弘 理子
【プロデューサー】北村 皆雄
【学術協力】G.M.グルン
【語り】石田ひかり