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春の俳句
春風や碁盤の上の置手紙
はるかぜやごばんのうえのおきてがみ (春風)
「置手紙」は何か物語めいている。碁を打ちさして所用のため中座したが、なかなか戻れなかった。相手は待ちくたびれて去った。置き手紙をして、というのか。初句「遅き日や」もある。「遅き日」は春の日が長くてなかなか暮れないこと。春風に対し、どこか遣る瀬無さとともに倦怠感もある。
この句の碑が1989年美篶笠原堀内氏(井上井月顕彰会会長)門前に建てられた。
春風や碁盤の上の置手紙
(pdfファイル、309567バイト)
春の俳句
インデックス
花に客しらで碁をうつ一間かな
鰷若し橋も小舟もある流れ
柳から出て行舟の早さかな
隣から向ひから来て二日灸
山里や雪間を急ぐ菜の青み
膳椀の露きるうちや春の雪
春の月返すに早き波もなし
碁に労れ弓にも倦て鐘霞む
気配りの親と知らるる雀かな
請あはぬこころを頼む接木かな
鯉はねて眼の覚にけり春の雨
蝶に気のほぐれて杖の軽さかな
何処やらに堂津の声きく霞かな
表から裏から梅の匂いかな
紅梅や朝風呂好の女客
霞日や木遣り音頭の唄の節
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