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春の俳句
隣から向ひから来て二日灸
となりからむかひからきてふつかきゅう (2日灸)
陰暦2月2日と8月2日に灸をすえる風習があった。この日すえると効能が2倍という俗信があって、隣近所誘い合ってすえたもの。
駒ヶ根市東伊那塩田の馬場行恕氏宅にはその昔井月がよく訪れたそうで、短冊を多数所蔵。平成13年その内7枚を1碑に刻んで建てた。ともに刻んだ春の句は、「雨もたぬ朝の曇りや落椿」「曙は常にもあれど春の富士」。
隣から向ひから来て二日灸
(pdfファイル、2100861バイト)
春の俳句
インデックス
花に客しらで碁をうつ一間かな
鰷若し橋も小舟もある流れ
柳から出て行舟の早さかな
山里や雪間を急ぐ菜の青み
膳椀の露きるうちや春の雪
春の月返すに早き波もなし
碁に労れ弓にも倦て鐘霞む
気配りの親と知らるる雀かな
請あはぬこころを頼む接木かな
鯉はねて眼の覚にけり春の雨
蝶に気のほぐれて杖の軽さかな
何処やらに堂津の声きく霞かな
表から裏から梅の匂いかな
紅梅や朝風呂好の女客
霞日や木遣り音頭の唄の節
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