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春の俳句
霞日や木遣り音頭の唄の節
かすみびやきやりおんどのうたのふし (霞日)
諏訪神社の御柱では、山から伐り出した大木を多人数で音頭に合わせ神社まで引いて行く。山出し、里引き。力を合わせるために、音頭取りは長い列の全員に聞こえるように高い声を張り上げる。かん高い声が静かな村落に響く。鍛え抜いた名調子。祭り一色の春。初句「長閑さや」とも詠む。
この句の碑、西春近三沢氏により1992年自宅に建立。
霞日や木遣り音頭の唄の節
(pdfファイル、312547バイト)
春の俳句
インデックス
花に客しらで碁をうつ一間かな
鰷若し橋も小舟もある流れ
柳から出て行舟の早さかな
隣から向ひから来て二日灸
山里や雪間を急ぐ菜の青み
膳椀の露きるうちや春の雪
春の月返すに早き波もなし
碁に労れ弓にも倦て鐘霞む
気配りの親と知らるる雀かな
請あはぬこころを頼む接木かな
鯉はねて眼の覚にけり春の雨
蝶に気のほぐれて杖の軽さかな
何処やらに堂津の声きく霞かな
表から裏から梅の匂いかな
紅梅や朝風呂好の女客
春風や碁盤の上の置手紙
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