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冬の俳句
河豚汁やひそひそばなし壁を洩
ふぐじるやひそひそばなしかべをもる (河豚)
河豚の座の気味悪さ。壁を洩れてくるひそひそ話。一体何を相談しているのか。河豚鍋を煮るいろり端で。「河豚売やあと振り返り振り返り 井月」も何を気にして振り返るのか謎めいて無気味だ。河豚の美味は冬、料理法が研究されて毒に当たることも稀だし、宅急便でも届くが、昔は山中では想像だけのご馳走であった。空想の世界が広がる。
河豚汁やひそひそばなし壁を洩
(pdfファイル、440397バイト)
冬の俳句
インデックス
宮田本陣歴史まつり
目出度さも人任せなり旅の春
酒さめて千鳥のまこときく夜かな
稲積むや鶯の餌を摺りながら
妻持ちしことも有りしを着衣始
紐を解く大日本史や明の春
宵の間もいそがし振や嫁が君
しめやかに神楽の笛や月冴る
哀れさに憎気もさめて冬の蠅
磯にむれ洲に群明の鵆哉
売に来る薄塩ものや初しぐれ
行暮し越路や榾の遠明り
よき酒のある噂なり冬の梅
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