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冬の俳句
哀れさに憎気もさめて冬の蠅
あわれさににくげもさめてふゆのはえ (冬の蠅)
冬の蠅は飛ぶ力を失って、弱々しく物に取り付く哀れさ。夏の蠅の威勢のよい憎さ、病菌をばらまく恐怖、秋口の蠅は妙に柔らかい体で人の頬に止まる。とかく蠅は嫌われ者だが。「冬の蠅牛に取りつく意地もなし 井月」は、牛に取り付こうとするが、もうその気力もない。哀れだ。かろうじて露命を繋いでいる自分に似て。
哀れさに憎気もさめて冬の蠅
(pdfファイル、435319バイト)
冬の俳句
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宮田本陣歴史まつり
目出度さも人任せなり旅の春
酒さめて千鳥のまこときく夜かな
稲積むや鶯の餌を摺りながら
妻持ちしことも有りしを着衣始
紐を解く大日本史や明の春
宵の間もいそがし振や嫁が君
しめやかに神楽の笛や月冴る
河豚汁やひそひそばなし壁を洩
磯にむれ洲に群明の鵆哉
売に来る薄塩ものや初しぐれ
行暮し越路や榾の遠明り
よき酒のある噂なり冬の梅
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