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冬の俳句
紐を解く大日本史や明の春
ひもをとくだいにほんしやあけのはる (秋の春)
帙(ちつ)の紐を解いて和綴じ本を取り出す心踊り、さあ新年の読書始めだ。年初に古典の冒頭を朗誦する習わしありと高津才次郎氏。
「大日本史」は徳川光圀の命により1657年に着手した歴史書。神武天皇から後小松天皇までを漢文の紀伝体で編述。397巻完成は明治39年だが、早くから読まれ幕末の尊王史論に影響を与えた。井月の若いときの作。
紐を解く大日本史や明の春
(pdfファイル、281515バイト)
冬の俳句
インデックス
宮田本陣歴史まつり
目出度さも人任せなり旅の春
酒さめて千鳥のまこときく夜かな
稲積むや鶯の餌を摺りながら
妻持ちしことも有りしを着衣始
宵の間もいそがし振や嫁が君
しめやかに神楽の笛や月冴る
哀れさに憎気もさめて冬の蠅
河豚汁やひそひそばなし壁を洩
磯にむれ洲に群明の鵆哉
売に来る薄塩ものや初しぐれ
行暮し越路や榾の遠明り
よき酒のある噂なり冬の梅
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