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冬の俳句
酒さめて千鳥のまこときく夜かな
さけさめてちどりのまこときくよかな (千鳥)
夜中に目が覚めた。昨夜の酒は早くさめて、寒さは寒いし一向に眠れない。暗闇で千鳥の声。千鳥のまことをきくという。まことは真情、本当の気持ち。千鳥の動きを毎日見てすっかり覚えてしまった井月。
見ていなくても千鳥の動きはわかる。気持ちがわかる。千鳥とおれと同じだ、と井月は思う。さすらいの人生。日々旅にして旅をすみかとする井月。
酒さめて千鳥のまこときく夜かな
(pdfファイル、907633バイト)
冬の俳句
インデックス
宮田本陣歴史まつり
目出度さも人任せなり旅の春
稲積むや鶯の餌を摺りながら
妻持ちしことも有りしを着衣始
紐を解く大日本史や明の春
宵の間もいそがし振や嫁が君
しめやかに神楽の笛や月冴る
哀れさに憎気もさめて冬の蠅
河豚汁やひそひそばなし壁を洩
磯にむれ洲に群明の鵆哉
売に来る薄塩ものや初しぐれ
行暮し越路や榾の遠明り
よき酒のある噂なり冬の梅
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