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秋の俳句
出来揃ふ田畑の色や秋の月
できそろうたはたのいろやあきのつき (月)
この一年の気候も順調で、揃って稔った田畑の色の見事さ。折から秋の月が昇ってきて辺りを照らす。せっかく丹精込めた農作物も旱や風水害、病害虫で台無しになることもあるだけに、天候に恵まれ、無事収穫の秋を迎えたことに感謝。この句の碑が2008年井上井月顕彰会堀内功氏によって美篶笠原に建立された。
出来揃ふ田畑の色や秋の月
(pdfファイル、1227722バイト)
秋の俳句
インデックス
新米や塩打って焼く魚の味
立ちそこね帰り後れて行乙鳥
蕎麦切も夜寒の里の馳走かな
取越て米の祝や今年酒
きり晴や実のりを急ぐ風の冷
名月や院へ召さるる白拍子
大事がる馬の尾筒や秋の風
駒ヶ根に日和定めて稲の花
稲妻や藻の下闇に魚の影
露の音腹も減がに夜の冴
迷ひ入山に家あり蕎麦の花
魂棚や拾はれし子の来て拝む
霜除る菊や小庭のしき松葉
草木のみ吹にもあらず秋の風
菊咲や陶淵明が朝機嫌
蕎麦切も夜寒の里の馳走かな
大事がる馬の尾筒や秋の風
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