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秋の俳句
名月や院へ召さるる白拍子
めいげつやいんへめさるるしらびょうし (名月)
白拍子は、平安時代末期に流行した歌舞、あるいは、それを舞い歌う遊女。名月のもと院に呼ばれた白拍子は、都で聞こえた上手の一人で、院は後鳥羽院あたりか。井月の王朝趣味はここにも。
「平家物語」に、そのころ都に聞こえた白拍子の上手に祇王(ぎおう)がある。平清盛に愛されたが、自分の推挙した白拍子の仏御前に寵を奪われる。
名月や院へ召さるる白拍子
(pdfファイル、344710バイト)
秋の俳句
インデックス
新米や塩打って焼く魚の味
立ちそこね帰り後れて行乙鳥
蕎麦切も夜寒の里の馳走かな
取越て米の祝や今年酒
きり晴や実のりを急ぐ風の冷
大事がる馬の尾筒や秋の風
駒ヶ根に日和定めて稲の花
稲妻や藻の下闇に魚の影
露の音腹も減がに夜の冴
迷ひ入山に家あり蕎麦の花
魂棚や拾はれし子の来て拝む
霜除る菊や小庭のしき松葉
草木のみ吹にもあらず秋の風
菊咲や陶淵明が朝機嫌
出来揃ふ田畑の色や秋の月
蕎麦切も夜寒の里の馳走かな
大事がる馬の尾筒や秋の風
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