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秋の俳句
霜除る菊や小庭のしき松葉
しもよけるきくやこにわのしきまつば (菊)
見事な菊よ。大切にされているんだな。秋も深まり、近く降りるであろう霜をよけるため菊の小庭に松葉を敷きつめてある。
全集には、「霜除る菊の小庭やしき松葉」の形で載るが、聖徳寺のは、「霜除る菊や小庭のしき松葉」。どっちが良いか井月も迷ったか。推敲の跡。
この句の碑が1987年飯島町田切の聖徳寺に建立された。
霜除る菊や小庭のしき松葉
(pdfファイル、432550バイト)
秋の俳句
インデックス
新米や塩打って焼く魚の味
立ちそこね帰り後れて行乙鳥
蕎麦切も夜寒の里の馳走かな
取越て米の祝や今年酒
きり晴や実のりを急ぐ風の冷
名月や院へ召さるる白拍子
大事がる馬の尾筒や秋の風
駒ヶ根に日和定めて稲の花
稲妻や藻の下闇に魚の影
露の音腹も減がに夜の冴
迷ひ入山に家あり蕎麦の花
魂棚や拾はれし子の来て拝む
草木のみ吹にもあらず秋の風
菊咲や陶淵明が朝機嫌
出来揃ふ田畑の色や秋の月
蕎麦切も夜寒の里の馳走かな
大事がる馬の尾筒や秋の風
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