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秋の俳句
魂棚や拾はれし子の来て拝む
たまだなやひろわれしこのきておがむ (魂棚)
お盆は旧暦では7月13日〜16日、先祖の霊を迎えてきて、臨時に真菰むしろをしつらえて作った棚に安置する。親に捨てられた不幸な運命の子、今は幸い人に拾われて、表向きは人並みだが心中の淋しさはいかばかりか。そんな子が魂棚に向かって手を合わせる。何を拝むのか知る由もないがいじらしい。「玉棚の奥なつかしや親の顔 去来」
魂棚や拾はれし子の来て拝む
(pdfファイル、588543バイト)
秋の俳句
インデックス
新米や塩打って焼く魚の味
立ちそこね帰り後れて行乙鳥
蕎麦切も夜寒の里の馳走かな
取越て米の祝や今年酒
きり晴や実のりを急ぐ風の冷
名月や院へ召さるる白拍子
大事がる馬の尾筒や秋の風
駒ヶ根に日和定めて稲の花
稲妻や藻の下闇に魚の影
露の音腹も減がに夜の冴
迷ひ入山に家あり蕎麦の花
霜除る菊や小庭のしき松葉
草木のみ吹にもあらず秋の風
菊咲や陶淵明が朝機嫌
出来揃ふ田畑の色や秋の月
蕎麦切も夜寒の里の馳走かな
大事がる馬の尾筒や秋の風
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